開発のきっかけ
on-dishを開発しようと思ったのは、私の祖母のある一言がきっかけです。
私の祖母は先代である祖父と一緒に、二人三脚で墓石店を営んでいました。
毎日毎日工場で墓石を作り、墓地で工事をしていました。
そして祖父が亡くなり、私が家業を継いでからは祖母に仕事を教わる毎日でした。
お墓のことは分からないことだらけで、苦労をした記憶があります。
ある寒い日の昼食に、祖母が私に生姜焼きを作ってくれました。おいしそうな生姜焼きでしたが、祖母は「すぐに冷めてまうからごめんね」と少し寂しそうな顔で生姜焼きを出してくれました。
せっかく作ってくれたのに、ごめんねといって料理を出してくれることが、僕にとっても寂しく感じました。
しかしそれは仕方の無いことだ、そんなことを気にしても料理は冷めるのが普通だからどうしようもない、と開き直るだけでした。
そんなある夏の日、いつも通り仕事をしていたのですが、黒色の墓石を触り「あつっ!」と感じることがありました。屋外にある石が直射日光を受けてとても熱くなっていたのです。
こんなにも熱いんだったら料理でもできそうだな、と冗談交じりに思いました。そして「ちょっと待てよ、本当に熱い石を料理に使うことは出来ないのか?」とじっくりと考えてみたことが始まりでした。
そんな事をきっかけに、試行錯誤を重ねてようやくたどり着いたのがon-dishです。
試作品を祖母に見せたとき「これは良いねえ」と喜んでくれたことは、今でも鮮明に記憶に残っており、とてもうれしかったです。
↑1番最初の試作品に、祖母の生姜焼きを盛りつけました。
わたしや祖母のように、このお皿を使うことによって笑顔になれる人を増やしていきたいという思いで改良を続けています。
ぜひ、応援よろしくお願いします。